当社は、日本を代表する製鉄プラントエンジニアリングメーカーです。最高水準の技術力と質の高いサービスで、世界の製鉄業界を支えています。
製鉄プラントとは? WHAT IS STEEL PLANT?
“鉄”を生み出す
巨大な施設。
プラントとは、ある特定の目的を果たすために多くの機械や設備を複合的に組み合わせたものです。その種類は石油化学プラント、発電プラント、環境プラントなどさまざまですが、中でも当社が手掛けるのは、鉄を生産するための製鉄プラントです。高炉や電気炉、連続鋳造設備や圧延機など、多くの設備を組み合わせることで、それぞれの用途に合わせた、特徴の異なるさまざまな鉄を生み出しています。こうしたプラントや、そこで使われる機器、設備を取り扱う事業者が行う経済活動は“プラント産業”と呼ばれます。
プラントエンジニアリングとは? WHAT IS PLANT ENGINEERING?
幅広い工程を管理し、
プロジェクトを成功へ
導く力。
お客さまが抱える課題やニーズに応えるために、プロジェクトの企画・設計・製作から据付・試運転・保全にいたる全ての工程を担い、実現に向けてアクションを起こす一連の活動を“エンジニアリング”と呼びます。
EPC事業
プラントを建設する工程は、設計(Engineering)・ 調達(Procurement) ・建設(Construction)という3つのフェーズに集約されます。これら3つを総称したのが「EPC事業」です。一つのプロジェクトを遂行するためには、それぞれのフェーズが相互に連携し合うことで、プロジェクト全体として高いパフォーマンスを発揮できます。

スチールプランテックの事業とは? WHAT IS SPCO?
多彩な製鉄機械と設備を
最新のテクノロジーと
ともに。
当社が手掛ける事業は、「製鉄プラントエンジニアリング」と呼ばれます。幅広い製鉄プロセスの工程において、最新のテクノロジーを駆使した最適なハード技術、ソフト技術、そしてきめ細かなサービスを提供し、お客さまの多様なニーズに応えています。
製鉄プラントの主な仕組み
大手4社が培ってきた
技術と知識
1990年代、製鉄プラント市場は激しい環境変化を迎えていました。競合となる欧州の大手製鉄プラントメーカーが合従連衡を加速させ、国際競争はより厳しさを増していたのです。こうした背景の中、世界に誇る日本の総合プラントメーカー4社がそれぞれ培ってきた技術や知識を結集させることで、2001年にスチールプランテックは誕生。最先端かつ高品質な技術やサービスを世界中に送り出しています。

メイド・オブ・
ニッポンの品質力
当社では国や地域によって異なるお客さまのニーズに柔軟に対応するため、プロジェクトごとに技術をカスタマイズして独自のソリューションを展開しています。こうして生み出される高品質な製品やきめ細やかなサービスは、「メイド・オブ・ニッポン」の技術として世界中から高い評価を獲得しています。

グローバル化への
取り組み
世界で加速する鉄鋼需要の増加を背景として、当社はアジアをはじめとするグローバル市場への挑戦を続けています。また、国内においても人材のグローバル化に積極的に取り組むことで、組織の活性化や持続的な成長を目指しています。

現地法人を設立、
同国初の「ECOARC™」も稼働
中国は製品を受注し納入する市場であると同時に、製造・調達先 としても重要な地域です。2023年4月には現地法人である日鋼聯 (上海)設備工程有限公司を設立しました。また2022年10月には同国初となる環境対応型高効率アーク炉「ECOARC™」が稼働しています。今後、さらなる拡販を進めます。

南アジアへの事業展開の
拠点として、さらなる成長を
2011年に設立され、約50名の現地採用の社員が在籍する「スチールプランテック インディア(SPI)」。インド国内での展開に加え、近隣諸国へのマーケティング活動も進めています。また、同国は南アジアにおける当社の調達拠点となっています。

欧州の最新技術を日本へ
日本の高い技術を欧州へ
当社は2018年にベルギーの重化学エンジニアリングメーカー「ジョン・コッカリル(JC)」と業務協力提携を締結し、両社の主力商品をそれぞれの市場で展開することに合意しました。当社の商品と欧州で評価の高いJCの商品を組み合わせることで、ラインナップのさらなる強化を図ります。

グローバル人材の登用
国内では、日本国籍にとらわれず海外からも積極的に人材採用を行っており、現在では中国や韓国、インド国籍などさまざまなバックグラウンドを持つ社員が在籍しています。また、技術交流を目的として海外企業からの人材受け入れにも取り組んでいます。
ゼロからプラントが
完成するまで
プラントの建設には数多くの工程が存在します。各工程においてどのような業務が行われているのか、その具体的な内容やフローについてご紹介します。
受注活動

営業担当はお客さまが抱える課題やニーズを把握し、マーケティング戦略の立案などを行います。またエンジニアは、プロジェクトの計画から図面、仕様書の作成を行い、見積もりを作成します。
設計

案件受注後、計画図をベースに基本図面を決める「基本設計」や、詳細図面・発注仕様書の作成などの「詳細設計」を行います。
調達

プラントに必要な資材や機材を決め、製作・工事の発注を実施。コストや品質、納期など、多角的な側面から選択&判断し、最適な発注先を選定します。また、輸送品については購入したものの納入先までの輸送をコントロールします。
製作・検査・輸送

設備機器やバルブなど購入品の発注を実施。また建設現場に赴き製作メーカーへの指示出しや、顧客立会いのもと品質検査を行うこともあります。
据付

現地作業員と連携しながら、各地から納入される機器の据付、電気配線工事などを進行。 さらに機器納入の立会いや、据付の際には現地作業員への据付指導も行います。
試運転

各機器、機器間のインターフェース、そして設備全体の試運転を実施。仕様通りの機能や性能が発揮できるように顧客と連携して調整を行います。
引渡し

お客さまに設備を引き渡した後、部品供給や点検・修理、設備改修、改造工事をはじめとする各種プラント設備のアフターサービスを実施します。
プロジェクトマネジメント

プロジェクトの計画から予算、工期、品質面の管理、遂行、納品まで、プロジェクト全体をとりまとめ推進していきます。
スチールプランテックの
仕事
一つのプロジェクトを遂行するには、高度な知識と経験を持つプロフェッショナル達の力とチームワークが必要不可欠です。ここでは、当社の職種とその業務内容、活躍フィールドについてご紹介します。

営業(セールス&マーケティング)
マーケットの動向分析や需要開拓、お客さまの課題解決に向けた提案を行います。契約後もお客さまと技術チームの間でのベストプラクティスを追求します。

機械設計(プラントエンジニア)
3D-CADやCAEを駆使したプロセスの基本計画から装置の詳細設計、性能確認までを一貫して手掛けます。機械工学以外にも化学・材料、メカトロに関する技術が求められます。

制御設計(プラントエンジニア)
プラントの性能を最大限に発揮させるために、AIやDX(デジタルトランスフォーメーション)などに関するサイバーサイエンス技術を駆使しながら、電気系ドライブやプロセス制御の設計を担当します。現場では設備の最終調整を担うキーパーソンとなります。

プロジェクトエンジニア
受注から設計、製作、工事、納入にいたる幅広い工程において、コストや品質のマネジメントを一貫して担当します。リーダーシップ、リスク対応力、調整力が求められ、プロジェクトを成功に導くために重要な役割を果たします。

品質管理
ものづくりにおける品質管理を担当し、国内外のベンダーでの製作や組立に関わり、技術指導や精度、性能検査を行います。加工、組立に関する深い知識やコミュニケーション力が求められます。

調達・ロジスティクス
設計部門から要望を受け、品質や価格面を考慮しながら最適なメーカーを選定するほか、交渉、契約、納期管理を担当します。コスト削減に向けた戦略立案や手法改善も手掛けます。

バックオフィス部門
(経理・法務・人事など)
エンジニアリング事業運営、個別プロジェクトをサポートします。ERPシステムなどを活用した管理業務を行うほか、経営課題を解決するための戦略機能も担います。
- ※技術系職種については、他にも工事計画・管理や安全管理、技術企画などの職種がありますが、上記の技術系職種を経て配属されることになります。